「曹操暗殺」、見ました・・・。

去年の春に公開された中国の新映画、「曹操暗殺」。これは、新たに一説として浮上した「曹操暗殺説」に基づいて制作された映画です。抑々何故こんな「暗殺」なんて物騒な説が浮上したかというと、ほんの数年前に漸く72作られたとされる曹操様の墓のうちから本物の墓が発見されて話題になりました。

その時、曹操様と思われる方の遺体の左右に、若い男女の遺体が一緒の埋葬されていたそうです。そこから「曹操の暗殺」説という形で新たな関心を呼び寄せ、この映画作成に至った・・・そうなんですが・・・・・。


んー、まぁ、中身はまず置いといて、実直な感想を言うとですね、私も2013年の三国志フェスティバルに出させていただいた時に、この映画の特別先行紹介みたいな感じでPVを見て初めて知りました。まぁその時に初めて参加者のみに一般向けとして発せられたムービーですので知らなくても当然なんですが・・・。その時から正直すごく見たかった。

そして昨日、母が「曹操暗殺っていう中国映画がやってたから録画したけど観る?」って言うもんだから嬉しすぎて即答で「観る!」と言って観ました。


でも観てみたら・・・・ん???ってなるとこがいくつかあった。っていうか、話の流れが分かりにくい上に、初登場の時にその人物の名前の表示がないものだから誰がどれだよ!?ってなった。会話聞いてて「あぁ・・・」ってなるレベルです。三国志興味あるぐらいで知識はそんなに・・・。って人が観ると確実に嵌まる奴ですね。正直ヒロインの女性と献帝ぐらいしかパッと見で分かるのいません。


あと、結局曹操様は病死オチ・・・。暗殺未遂で終わる上に何かパッとしない終わり方・・・。


内容も正直そこまで惹かれるようなものではなくて、何か献帝はただのアホに見えるし、曹操様は何かよく分からないし、曹丕は何がしたいねんお前は・・・って感じで、人物設定も何かあやふや感が観てて否めない感じがしました。私が今まで見てきた中国の三国志映画などは、基本悪か正義かってのはっきりしてる感じでなかなか好きだったんですが、今回はあまりどの人物もパッとしない、インパクトがない。


あと、過去と現在の時間軸が切り替わりすぎ。だんだん観てて今ですか、過去の話ですか、どっちですか・・・ってなってくる。


私はこの映画、大体二時間程あったと思いますが、始まって三十分で飽きた・・・。まぁ一応最後までは観ましたが・・・。


そして観終わった後は結局何が言いたかったんだろう、この映画は・・・ってなった。私には本当に話が一向に読めてこなかった。勘の悪い人間なので(笑)

まぁ、総合評価としては個人的には★5つが最大としたら★2つかな・・・。何を評価するかと言ったら、やはり曹操暗殺という斬新な新説には私も曹操様を崇拝する者として興味があったのは事実なので。もしこれが真実として一般説になり替わるようなことがあったら大スクープですからね・・・。

でも結局映画でも暗殺は失敗、ヒロインは最期自害する。最大のバッドエンドで話の終わり方も結局通説の流れと同じ結末・・・。期待を裏切られた感が否めない作品でした。なので私はもう観ないです。また新しい曹操様に焦点を当てた作品が出るとしたら、また観てみたいとは思いますが・・・。